EUROPEAN ASSOCIATION FOR THE STUDY OF OBESITY(ヨーロッパ肥満研究学会)によると、
16万6千人以上の、健康なイギリス人成人男女を対象に健康調査を行ったところ、
ベジタリアンの方が、お肉を普段食べる人よりも健康であるという結果が出たことを発表しました。
これはどの年代や体重の人でも「ベジタリアンの方が健康的」という結果になり、
さらに、喫煙の有無やアルコールの消費量も関係なく、「ベジタリアンの方が健康的」という結果になったそうです。
今回は、この興味深いニュースを紹介したいと思います。
Contents
健康とは?数値から分かること
がんや心臓血管病、年齢とともにかかりやすい病気、慢性的な病気を、
促進してしまってるか予防できてるかは健康診断の結果で分かると思います。
この研究では、あらゆる健康診断の項目の結果を見て、ベジタリアンの方がお肉を食べる人より「健康」だと判断されているようです。
ただ、ベジタリアンでいることでの代謝へのプラスの影響はまだはっきりしてないということでした。
研究の内容
お肉、お魚を食べないベジタリアン4,111人と、普段お肉やお魚を食べる人166,516人に対して、
血液検査と尿検査を行い、肥満、心臓血管病、ガン、また肝臓や骨や関節、腎臓の機能に関わる19項目の指標について試験が行われました。
研究の結果
研究の結果、年齢や性別、教育の有無、民族、肥満、喫煙、アルコールの摂取など、健康に影響があることをふまえたとしても、ベジタリアンの方が、「総コレステロール」を含む13の項目で低い数値になっていたということです。
一方で、ベジタリアンの方が、「善玉コレステロール」や骨や関節の健康に関わる「ビタミンD」やカルシウムの値は低いという結果や、血中脂肪の数値が高いという結果も出ているようです。
また血糖値や血圧、肝細胞へのダメージなどについては特に関係ありませんでした。
まとめ
今回は初めての試みで海外の最新ニュースをサマライズしてみました。
今回の研究結果では、ベジタリアンの方が健康的というデータが出ていますが、
それぞれの被験者に対して1度のみの検査になっていたことや、
食事に関係ない要素(運動とか数値では測れないライフスタイルとか)によっても結果が変わってくる可能性もあるとも言われています。
またベジタリアンかどうかも自己申告だったので、完全に信用できるデータではないこともおさえられていました。
なので100%確実なことは言えないのですが、体調で気になることがある方は、ベジタリアン生活を試してみるのも一つの手かもしれません。
“Vegetarians Have Healthier Levels of Disease Biomarkers Than Meat-Eaters”, SciTechDaily(2021/6/2)
https://scitechdaily.com/vegetarians-have-healthier-levels-of-disease-biomarkers-than-meat-eaters/